追加情報
サイズ | A4 |
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¥4,950 (税込)
A4変型上製142頁 ダブルトーン/写真89点
70年代前半、あの頃はどこへ行っても、その土地の持つ独特な個性が感じられて新鮮だった。若さのせいもあるだろうが、新幹線は東海道だけだったし、地方は都市に塗れることなく、確たる存在感を持っていたと思う。……見るものと見られるものが一体となったその先にあるものを捕らえたいと思っていた。撮った先からこぼれてしまうものを形にしたいと思った。(著者あとがきより)
本書は西村多美子の血の轍ともいうべき若き日の旅の記録である。
写真の日付は1970年から83年ごろというから、作者が20代から30代だったときにうつしたものである。撮影地は北海道・東北が大半をしめているが、関東・北陸・関西と広範囲にもおよんでいて、なかには地元の東京でうつしたものもふくまれている。(中略)もとより作者の写真紀行は「ディスカバー・ジャパン」の観光旅行でもなければ、民俗採訪の学術調査ともちがっている。どちらかといえば前代までの物見遊山や霊地巡礼といった庶民信仰の旅によほどちかく、そういってよければ芭蕉の俳諧紀行をほうふつさせるものである。(『生をうつす旅という回路』平嶋彰彦/本書所収解説より)
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